キャンパス紹介

化学・バイオ工学科

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バイオ化学工学科・有機化学系

今野博行研究室

[医薬品化学、天然物化学]

天然物を模範にした疾患関連蛋白質阻害剤の開発

 天然物は動植物あるいは微生物が産生する有機化合物です。これらは生命を司る大事な構成成分であるばかりでなく、医薬品や健康食品として人類に多大なる貢献をしてきました。

 病気を引き起こすメカニズムは大変複雑で難解なものが多く存在します。そして様々な蛋白質が関与していることがわかってきました。その中でも鍵となる蛋白質を薬剤(化合物)で制御(阻害)することで病気を治療することができるのです。

 私たちは自然から与えられた天然物を薬剤の設計に活用し、化学合成と蛋白質に対する評価から適切な阻害剤の創成を目指しています。現在、難治療疾 患といわれるHIVやアルツハイマー病に関する薬剤研究が主なテーマですが、ほかにも抗カビ剤や抗SARS薬等も手がけています。研究室に所属する学生達 は昼夜を問わず熱心に研究に取り組んでいます。日々の一つ一つの実験がやがて大きな実りを与えてくれると信じています。

在学生より

佐藤多記

バイオ化学工学科4年

クルクミンとともに過ごす日々

 私がバイオ化学工学科を選んだのは、医療や食品、環境、化学といった様々な分野を学ぶことができるからです。中でも、創薬に興味を持っていた私は、現在アルツハイマー病に関する研究を行っています。思うように進まない事もありますが、先生、先輩、同期から学ぶことが非常に多く、参考書からは学ぶことのできない事ばかりで、刺激的な研究生活を送っています。何よりも、学んだことを吸収し、研究の成果に繋がったときの喜びはとても大きいです。

 4年生から米沢での一人暮らしを始め、不安なことも沢山ありましたが、友人達と過ごす時間が増え、いろいろなことを語り合ったり、米沢のおいしいものを食べに行ったりととても楽しいです。さて、米沢と言えば冬ですが、とにかく寒いです。毎日のように気温は零下に達し、吹雪の中登校しなければならないこともしばしばあります。しかし、眼下に広がる一面の銀世界は寒さをもしのぐ美しさがあり、「雪灯籠祭り」などの催しで心を温め、「小野川温泉」で身体を温めれば、冬の寒さなどあっという間に吹き飛びます。

 みなさんも一度米沢に足を運んでみてはいかがでしょうか。私と米沢の冬を楽しみましょう。

東海林由憲

バイオ化学工学専攻・修士課程2年

米沢のくらし × 有機合成 = 最高!

 米沢は冬だけでなく夏も私たちを楽しませてくれる地域です。米沢の夏はとにかく暑いです。毎日のように最高気温が25℃を超えるような季節になります。しかし、「小野川温泉ほたる祭り」など、涼しさを感じさせてくれるイベントが盛りだくさんです。暑いからこそのビールも、苦楽を共にした仲間とならさらに格別なものとなります。

 遊びだけではなく、米沢は研究にも最適な街です。静かで平和。実験に集中できます。なにより山形大学は「修学支援」などの学生サポートがあつく、先生方も学生ひとり一人に対し熱心に指導を行ってくれます。また、山形大学工学部の就職率はほぼ100%に達します。これもひとえに、就職支援を担当してくださっている「キャリアサポートセンター」や事務の方々が、我々学生のことを大切に想い、私たちの言葉に耳を傾けてくれるからだと思います。米沢も山形大学も本当に良いところです。

 みなさんもぜひ一度いらしてください。きっと気に入っていただけると思います。私と米沢の夏を楽しみましょう。

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